2010年12月6日月曜日

9月第三週末、アルゼンチン東北地区の青年聖母巡礼

毎年9月の第三週末には、「春の日」を、キリスト教的に祝おうと、青年たちがイタティ市の奇跡的にその地にとどまったマリア像を訪れる巡礼があります。去年も足を運びましたが、今年ほど胸を打つ巡礼はありませんでした。とくに、アルゼンチンでは同性結婚が合法化されたばかり、堕胎が合法化されようとしているという緊張度の高い時期で、色々な意味で、「命と子孫を考える」という路線を出す教会の主張が、「個人の表現の自由と人権を守る」というグローバリゼーションの主張に揺るがされる一年でした。そんなところで、青年からの声で「わたしたちアルゼンチン東北地区の青年は、結婚を男女間によるもの、神の計画に参与できるものとして尊重することを誓います」という声明がなされたとき、どこからともなくそよ風のような拍手が始まり、それが柔らかく高まって、10万人近く集まった信徒団、司祭団が、涙をとどめることのできない体験をしました。そこで受けたのは、感謝と、マリア様の現存、安堵、励まし、さまざまな感情で、「あぁ、この地域で青年司牧をして、彼らと共に歩んできて、本当に苦労のかいがある」と心から感動しました。
 トラックの運転手たちがよって祈っていく市の入口の聖母像の前で。
 ここから13キロの道を歩いてバジリカまで祈ります。ほとんどの人は、コリエンテ市、あるいはとなりの週のレシステンシア市から40キロ、60キロ、人によっては100キロの道のりを歩いてきています。
 いよいよ目的地に近づきます。バジリカの上の聖母像が輝きます。
 オベラの青年たちが到着する人たちの接待に回っていました。
 もう歩けない、とストレッチをする人たち。
 「マリア様と共に愛による都市化を続けよう」という題目で巡礼が行われ、これがミサで盛大に祝福されました。
 教区を回っていく聖母像の引き渡し。
 バジリカでの聖母行列で借り出される聖母像に向かって皆、紙やハンカチをふりながら目に見えないけれどいて下さるマリア様への愛情を示します。

 バジリカの中でみられるこのマリア像が、他のところに持って行くたびにこの土地に奇跡的に舞い戻ってしまったという像で、この像の前で祈っていたときにおこったさまざまな伝説や奇蹟がまつわっています。

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