毎年9月の第三週末には、「春の日」を、キリスト教的に祝おうと、青年たちがイタティ市の奇跡的にその地にとどまったマリア像を訪れる巡礼があります。去年も足を運びましたが、今年ほど胸を打つ巡礼はありませんでした。とくに、アルゼンチンでは同性結婚が合法化されたばかり、堕胎が合法化されようとしているという緊張度の高い時期で、色々な意味で、「命と子孫を考える」という路線を出す教会の主張が、「個人の表現の自由と人権を守る」というグローバリゼーションの主張に揺るがされる一年でした。そんなところで、青年からの声で「わたしたちアルゼンチン東北地区の青年は、結婚を男女間によるもの、神の計画に参与できるものとして尊重することを誓います」という声明がなされたとき、どこからともなくそよ風のような拍手が始まり、それが柔らかく高まって、10万人近く集まった信徒団、司祭団が、涙をとどめることのできない体験をしました。そこで受けたのは、感謝と、マリア様の現存、安堵、励まし、さまざまな感情で、「あぁ、この地域で青年司牧をして、彼らと共に歩んできて、本当に苦労のかいがある」と心から感動しました。







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